2018年11月22日

ゲームむかしがたり『チャンピオンシップ・ロードランナー』 ~その隠された道標~

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※本記事では、ゲームの紹介のために、ゲームの画像を引用させていただいております。
 ここに掲載されている画像は、問題があれば削除いたします。
 また、ここに掲載されている画像の二次使用を禁じます。

【 まずは問題から 】
 まずは問題である。下のスクリーンショットを見ていただきたい。

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 これは、チャンピオンシップロードランナー1面序盤のワンシーンなのだが、このシーンには親切なガイドが隠されている。さて、それはどこだろう?
 よく考えたら、下を読んでいただきたい。

【 正解は…… 】
 正解は、右側の金塊の下のコンクリートである。
 もしここがコンクリではなく、レンガだったと考えていただきたい。きっとプレイヤーは、「この金塊の下は落とし穴かもしれない!」と、そこに一縷の希望をかけてそのまま落ちようとするだろう。筆者もおそらくそうする。
 逆にここがコンクリであることでプレイヤーに、「ここに落ちても出られませんよ」と教えているのだ。
 「希望を奪う」? いやいやさにあらず。ゲームはここで、「そのまま落ちて取るのは正解ではありませんよ」と教えてくれているのだ。多分、きっと。
 前回紹介したゼビウスもそうだったが、このチャンピオンシップ・ロードランナーでも、プレイを通して、ゲームの基本テクニックなどを教えたり、正解間違いをさりげなく教えてくれたりと、そんなレクチャー要素を取り入れている。それをこれから説明していこう。
 なお、その観点からというと、チャンピオンシップ・ロードランナー(以下チャンピオンシップ)の基本テクの一つである『時間差掘り』の初舞台となる、左上の金塊のところは……と思われるだろう。 だが、そこも巧妙なところで、画面を見ればわかる通り、もし金塊の底が落とし穴だとしても、落ちたところから右には戻れないので、ここもさりげなく、「ここの下は落とし穴ではありませんよー」と教えてくれているのだ。

【 この先は…… 】
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 正解の手順をふんで上の金塊を取り終えると、次にはここにたどりつく。ここもうまいもので、右から取ろうとしても、今度は金塊の下が落とし穴なのでとることができない。金塊の上のレンガを掘って、上から飛び降りるのが正解。うまいひっかけだ。しかもうまいひっかけなだけでなく、先ほどとは違い、もし間違いの方法でしてしまっても、すぐ横のはしごから脱出することができる親切設計。

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 もうおわかりだろう。下がコンクリートになっている。「何も考えずに上から落ちればOKという考えは捨てろ」という警告だ。ここの攻略で重要なポイントは、
・上から飛び降りてとる必要がある
・取った後は、左右のどちらかから脱出しなければならない(=脱出口を作る必要がある)
・ぽつんと1キャラ分のはしごが2x2の空間の右上にある
これを考えれば、正解はおのずとわかると思う。

 いかがだろうか? 前回のゼビウスもそうだが、このチャンピオンシップも、一面の中に、プレイしているうちにテクニックなどが身に着くレクチャー要素が取り入れられているのだ。

 そしてもう一つ、パスワードが必要な面は、11面からということも重要なポイントだと思う。
 これはおそらく、10面まではいわば基本テクニックを身に着ける練習面で、本番は11面ということだろう。
 それを暗示しているのと同時に、1~9面で基本テクニックを練習して身に着け、10面で最後の試験を行い、その試験をクリアした者だけが、本番である11面に進める、というユーザーフレンドリーな趣向だろう。(もし2面以降からパスワードが必要だったら、入力が面倒で、とても繰り返し練習する気にはならないのではないかと思う)

 チャンピオンシップ・ロードランナー。このゲームもまた、実にユーザーフレンドリーなゲームであった。

※引用元:ファミコン版『チャンピオンシップ・ロードランナー』より。
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※次の更新は、11月26日。『あのWinAmpがついにスマホに!』の予定です。お楽しみに!
posted by 裏編 at 13:55| その他のゲーム情報 | 更新情報をチェックする