2021年02月22日

レトロゲーレビュー:ダービースタリオン【1991年・アスキー】

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※ここで掲載している画像は、問題があれば削除いたします

実は……


 実は、競馬ゲームというのは、パソコンゲームの中では、歴史があるもののようで、旧機種のころからありました。とはいっても、馬が自動的に走って、その順位を当てるものが多数だったような気がします。
 裏編が持っていたP6のプログラムの本にも、そんなものが載っていましたし。
 ですが、そんな中にあらわれた、このダービースタリオン(以下ダビスタ)は、それらとは一線を画すものでした。それは何かというと、ダビスタは、競馬に賭ける人の立場だけでなく、馬の生産者、そして調教者の気分も楽しめる、よくばりなゲームだったことです!

全ては競走馬の生産からはじまる


 では、このよくばりさを一つずつ見ていくとしましょう。まずゲームをスタートさせると、プレイヤーには、いくらかの資金と、繁殖用の牝馬一頭が用意されます。
 そして、まずはこの牝馬と、牡馬とを交配させて、仔馬を作ることになります。

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▲ ゲーム開始時に用意される一頭の牝馬。まずは、仔馬の生産からすべてははじまるぞ

 画像の通り、全ての牝馬には血統が設定されており、さらに相手となる牡馬にも血統が設定されています。
 さらに、この血統は伊達ではなく、インブリード(祖先が同じ馬同士を交配させること。強い馬が生まれることがある。逆に、問題がある馬が生まれることもある)の要素が入っているのです。さらにシリーズが進むと、ラインブリード(同じ系統の馬同士をかけあわせること)、ニックス(相性がいい系統の馬同士を交配させること)の要素も加わり、交配がより奥深くなっていきます。
 このように、馬の生産の要素が奥深いのが、このダビスタの魅力の一つ目です。

調教


 さて、三歳になった馬は、厩舎に入れて、競走に向けて調教することになります。
 調教では、プレイヤーが実際にメニューを決めることになります。そして決めると、実際に馬がその通りに走って、そして能力が上がったり、調子が変わっていくのです。
 調教によって能力などが変化していきますが、あまり調教しすぎると、疲労がたまったり、怪我する確率が高くなるので、調教のメニューを考える必要があります。
 この調教も、シリーズが進むにつれ、プールやチップなど、色々な調教が増えていきます。

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▲ この調教で、レースの結果が変わるぞ! 実際に馬が、そのときの調子にあわせて走っていくのだ!

そしてレース


 そして、いよいよレースに出場となりますが、ここもまた本格的。
 まずは、出馬表が出ますが、ここには、予想者の予想印が表示されます。自分の馬がいい予想をされると、とても嬉しいですよね。
 馬券も買うことができます。なんと、初期作から、単勝、複勝、連勝から選んで買うことができます。シリーズが進むと、馬番、枠番の要素も加わりますよ。
 さらには、騎手への指示も設定することができます。さすがに、逃げとか差しとかの単語は、競馬について知らない人には難しいのか、初期の作品では、「とにかく逃げろ」とか、「抑えて後ろから」とか、わかりやすい表現になっているところが、親切設計です。
 そして、いよいよレース。ここでは、もちろん馬たちが走っていくのですが、その馬の現在の能力や調子、そして逃げや差しなどの走り方に合わせて走るのです。

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▲ さぁ、レースだ! それ、差せ、差せ!

 さらに、この画像のように、実況も入っているのが、芸が細かくて面白いところです。
 そうそう。さっきの要素のほかにも、ダートが得意かどうか、得意距離かどうかでも、走り方は変わってきますよ。
 このように、生産の結果や調教の仕方が、レースの結果に影響するのも、ダビスタの魅力の一つと思われます。

ファミコン後のダビスタ


 さて、ダビスタは、初代のあとの完全版を経て、スーパーファミコンにステージをうつして、Ⅱ、Ⅲ、96,、98とシリーズを重ねていくことになります。
 スーパーファミコンになってからは、先ほど話した通り、交配の要素が増えたり、調教の要素がふえたり、さらにはレースも当時のものに近づいたり、ファンファーレも実際のものを使ったり(聞いたときには、とても感動しました。あ、裏編は競馬をしたことはありませんよ。ラジオで中継を流し聞きしただけです。念のため)と、プラットフォームにあわせて強化されました。そうそう、グラフィックも当然、強化されていますよ。
 
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▲ スーパーファミコン版になって、パワーアップしたダビスタ

 しかし、まだまだダビスタの進撃はとまらず、プレステ1、セガサターン、GBA、ニンテンドーDS、そしてプレステ2と、新しいハードにどんどん移植され、パワーアップし続けています。
 今でも、手塩にかけた愛馬を持ち寄って、レースをしている人たちもいるそうです。
 このように、最初の作品から、生産者の楽しみ、調教者の楽しみ、そして賭ける人の楽しみをミックスし、なおかつその面白さのまま、多種多様なハードに進出してきたダビスタ。
 ダビスタこそ、競馬ファンの競馬ファンのためのゲームといっても、過言ではないでしょう。
 競馬ファンの方、ぜひプレイしてみては?



※次の更新は、特集の予定です。お楽しみに!
posted by 裏編 at 09:47| Comment(0) | その他のゲーム情報 | 更新情報をチェックする
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